金沢市内でも特に知名度の高い神社、尾山神社(おやまじんじゃ)へ行ってきました~(*’▽’)
訪れたのは2026年10月1日の午前7時。田中のほかにも参拝客が少しいましたが、朝の境内は静かで、ゆっくり見て回ることができました。
尾山神社は加賀藩祖・前田利家公と正室のお松の方を祀る神社で、1873年(明治6年)に創建されました。特に有名なのが、ステンドグラスのような色ガラスを備えた神門です。
今回は神門や拝殿だけでなく、前田利家公の像、境内にある金谷神社、神苑の庭園や植物なども観察してきました!
尾山神社の神門はステンドグラスが美しい!
まずは神社の前の通りから。

神社なので当然鳥居はありますが、その後ろにそびえる門がとても豪華です( ゚Д゚)
こちらは神門(しんもん)と呼ばれ、1875年(明治8年)に完成した建物。和風・中国風・洋風の意匠を取り入れた珍しい造りで、国の重要文化財にも指定されています。


近くで見ると、石造りのアーチと上部の建物が組み合わさっているのが分かります。
神社の門というより、お城や洋館のようにも見えますねw

特に目立つのが、最上階の色鮮やかなガラス!
このガラスはギヤマンと呼ばれ、かつては内部に明かりをともして、海を通る船の目印としても使われていたそうです。
ちなみに屋根の上には、日本に現存するものとして最古といわれる避雷針も設置されています。
詳しくは金沢市公式サイトの尾山神社神門の解説でも紹介されています。

門をくぐる途中には、木製の扉にも立派な彫刻がありました。
植物の花や実のような模様が細かく彫られています。こんなところまで豪華なのか( ゚Д゚)
尾山神社の拝殿を参拝!

こちらが尾山神社の拝殿です。
今まで見てきた神社の中でも特に立派!屋根の形や木造の装飾など、見応えがありますね~(*’▽’)
この日は拝殿の前に白い幕が張られていました。何か行事が執り行われていたのでしょうか?

幕には前田家ゆかりの梅鉢紋が描かれています。
公式サイトによると、拝殿には金谷御殿時代から受け継がれた欄間彫刻なども残されているそうです。
前田利家公とお松の方の像!境内にはカエルのオブジェも

尾山神社には前田利家公の騎馬像もあります。
大きな槍を掲げて馬に乗る姿が勇ましい!
前田利家公は槍の名手として知られ、「槍の又左」という異名を持っていたそうです。

こちらは利家公の正室、お松の方の姿が彫られた石画です。
尾山神社では利家公とお松の方が一緒に祀られているので、こうして両方の姿を見られるのもいいですね~(*’▽’)

近くには、利家公ゆかりの金鯰尾兜(きんなまずおかぶと)をかたどったモニュメントもありました。
金色の細長い形が特徴的ですね。

そして境内には、こんな面白いものもありましたw
巨大な蓮の葉とカエルのオブジェ!

よく見ると、葉っぱの縁には3匹のカエルが並んでいます。
それぞれ表情が違っていて、口を開けているカエルも。これはかわいいw
歴史ある神社ですが、こういうユニークなものを探して歩くのも楽しいですね(*’▽’)
境内にある金谷神社も参拝!
尾山神社の境内には、金谷神社(かなやじんじゃ)という別の神社もあります。


こちらは1879年(明治12年)に前田家の祖霊社として創建された神社です。
現在は前田家の2代から17代までの歴代藩主・当主と、その正室・夫人をお祀りしているそうです。
尾山神社が前田利家公とお松の方を祀るのに対し、金谷神社ではその後の前田家の人々も祀られているわけですね。

こちらは母子順風之像。
子どもを背負った人物の姿が印象的な像です。
普通の神社なら狛犬が目立ちますが、尾山神社は周囲にさまざまな像が置かれていて面白いですねw

こちらはさし石(力石)と呼ばれるもの。
公式サイトによると、昔はこの石を担いで力比べが行われていたそうです。
現代では触れることで健康を祈願する場所としても紹介されています。
見た目は普通の大きな石ですが、昔の人はこれを持ち上げて競っていたのか……( ゚Д゚)
金谷神社やさし石については、尾山神社公式サイトの境内案内でも紹介されています。
尾山神社の境内で自然観察!神苑の藤棚や菊桜を見てきました
尾山神社では歴史的な建物や像だけでなく、境内の植物も観察してきました~(*’▽’)
神苑の池に浮かぶ藤棚が見事!
境内には神苑(しんえん)と呼ばれる庭園があります。

神苑は、かつて前田家の金谷御殿にあった庭園の面影を残す場所。池や石橋が配置されていて、神社の境内とは思えないほど落ち着いた雰囲気です。
池の中には歩道が設けられており、水面を眺めながら庭園を楽しめるようになっています。

田中が特に気になったのは、池の上に広がる立派な藤棚!
何本もの支柱に支えられたフジが、水面の上を覆うように枝葉を伸ばしていました。
10月なので花は咲いていませんでしたが、緑の葉だけでもなかなかの迫力です( ゚Д゚)
フジの花が咲くのは一般的に4月下旬から5月頃。開花時期に訪れたら、また違った景色が見られそうですね~。
尾山神社の菊桜!秋には葉が色づき始める

こちらは尾山神社の菊桜です。
菊桜は花びらの数が非常に多く、菊の花のように咲くサクラの仲間。
金沢では、かつて国の天然記念物に指定されていた兼六園菊桜が有名です。尾山神社の菊桜も、その系統に由来する木として紹介されています。
今回訪れたのは10月なので、当然花は咲いていませんw
葉は少し黄色っぽくなっている部分もあり、秋らしい姿になり始めていました。
菊桜の開花は一般的なソメイヨシノより遅く、4月下旬から5月頃が目安。春にも観察してみたいですね(*’▽’)
金鯰尾兜の近くには立派なアカマツ!

前田利家公の金鯰尾兜のモニュメント近くには、立派なアカマツもありました。
幹が太く、枝が大きく横へ広がっています。
アカマツは樹皮が赤褐色になるのが特徴で、クロマツと並んで日本の代表的なマツの一種です。
こうして見上げると、かなりの存在感!いったい何年くらいここで育っているのでしょうか( ゚Д゚)
東神門付近にはシイの実がたくさん落ちていた!

最後は東神門付近で見つけた木の実です。
苔の上に、細長い茶色の実がいくつも落ちていました。
これはシイの実ですね~(*’ω’*)
シイの実はドングリの仲間で、秋になると熟した実が地面に落ちてきます。
秋っぽいものが見つかってよかったw
尾山神社は金沢城公園からも歩いて行ける!

ちなみに、金谷神社の裏手からは金沢城公園方面へ進むことができます。
田中はこの道を通って金沢城公園から尾山神社へ入ってきましたw
尾山神社はステンドグラスの神門が有名ですが、境内をじっくり歩いてみると、前田家の歴史に関わるものからユニークなオブジェ、庭園の植物まで、いろいろな発見がありました。
今回は10月初旬の早朝ということもあり、落ち着いた雰囲気の中で参拝できたのも良かったです(*’▽’)
花はあまり見られなかったものの、菊桜の葉の変化やシイの実など、少しずつ秋らしくなっている様子も観察できました。
金沢城公園や兼六園にも近いので、周辺を散策する際に立ち寄るのもおすすめですね!
おまけ:尾山神社はなぜ前田利家の死後270年以上たってから建てられた?
尾山神社が創建されたのは1873年(明治6年)。一方、前田利家公が亡くなったのは1599年(慶長4年)です。
つまり、利家公が亡くなってから274年後に建てられた神社ということになります。
金沢の発展に大きく貢献した人物なのに、どうしてこんなに時間がかかったのでしょうか?( ゚Д゚)
実は、利家公は亡くなった直後から別の神社で祀られていました。
2代藩主の前田利長公は、父である利家公を神様として祀ろうと考えました。しかし、利家公は豊臣秀吉と深い関係にあった人物。徳川幕府の目を気にする必要があったため、堂々と祀ることを避けたと伝えられています。
そこで利長公は、ほかの神社を移すという名目で、卯辰山の麓に卯辰八幡宮(うたつはちまんぐう)を創建。そこに利家公を密かに祀ったそうです。
その後も前田家は卯辰八幡宮を大切にしてきましたが、明治時代になると状況が変わります。
1871年(明治4年)の廃藩置県によって前田家の人々が東京へ移り、金沢にあった金谷御殿は使われなくなりました。
そこで旧加賀藩士たちを中心に、金谷御殿の跡地へ利家公を移して、新しい神社を建てよう!という動きが起こったのです。
こうして1873年(明治6年)、卯辰八幡宮から利家公の神霊を移し、現在の尾山神社が誕生しました。
ちなみに、卯辰八幡宮があった場所には、現在宇多須神社(うたすじんじゃ)があります。
つまり尾山神社は、利家公を初めて祀った神社ではなく、江戸時代から続いていた利家公への信仰を、明治時代に新しい場所へ受け継いだ神社だったわけですね。
あの豪華な神門にも、明治時代になって新しい神社を建てた人々の思いが込められているのかもしれませんね~(*’▽’)
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