9月2日、金沢城公園を自然観察してきました~(*’▽’)
9月に入ったとはいえ、植物の様子は8月と比べてまだそこまで大きな変化はなし。
ただ今回は、以前から観察しているシタベニハゴロモを見ていて、ちょっと面白いことに気が付きました。
まずは9月に入った金沢城公園の植物から簡単に見ていきます~。
9月の金沢城公園で植物を観察
まずはサルスベリ。
紫色の花には綺麗なグラデーションがかかっていて、かなりいい感じ(*´ω`*)
園内ではピンクや白のサルスベリも、8月から変わらず咲いていました。
こちらはハギ。
9月に入ってから、いろいろな場所で花を咲かせているのを見かけるようになりました。
さすが秋の七草のひとつというだけあって、公園などにもかなり多く植えられていますね~(*’▽’)
そして個人的に面白かったのが、このモミジ。
樹冠から細長い枝が、
全方向へニョキニョキ伸びてるw
こうした勢いよく長く伸びる枝は徒長枝と呼ばれます。
金沢城公園のように綺麗に管理されている木だからこそ、周りの整った樹形と比べて余計に目立つし、徒長枝がどれだけ一気に伸びるのかも分かりやすい気がする(*’ω’*)
シタベニハゴロモが集まるニワウルシを再び観察
植物を見たところで、今回の本題。
以前も観察したシタベニハゴロモの様子を確認しに行きます。
このニワウルシの大木を見て、何か気付くことはありませんか?(*’▽’)
根元の部分をよく見ると……
木がめちゃくちゃ黒い。
しかもその周辺には、シタベニハゴロモが何匹も付いています。
実はこれ、シタベニハゴロモが農作物などで問題になる理由のひとつが、とても分かりやすく表れている場所でした。
甘露とすす病でニワウルシが真っ黒に?
シタベニハゴロモなど植物の汁を吸う昆虫は、吸汁した植物の汁から余分な糖分を含んだ液体を「甘露(かんろ)」として排出します。
大量の個体が集まると、この甘露が木の幹や葉などに付着。
そして糖分を多く含む甘露を足掛かりにすす病菌と呼ばれるカビの仲間が繁殖すると、植物の表面がまるですすや炭を塗ったように黒くなることがあります。
今回のニワウルシも、根元付近がかなり広い範囲で真っ黒になっていました(; ・`д・´)
前回シタベニハゴロモを見に来たときは、虫そのものばかり観察していて、ここまで気が回っていなかったんですよね。
今回「ん?」と思ったきっかけはスズメバチ。
この黒くなった部分の周りを何匹かのスズメバチが飛び回っていて、
「もしかして甘露の糖分に寄ってきてる?」
と考えて木を見直したことで、この黒変にも気が付きました。
虫を見ていたら木の異変に気付くという、まさに自然観察らしい流れ( *´艸`)
シタベニハゴロモは植物の汁を吸うだけでなく、大量に発生すると排出する甘露によってすす病が発生しやすくなります。
葉などが黒く覆われれば光合成を妨げる原因にもなり、果樹などでは果実の汚れや商品価値の低下につながることもあります。
今回のニワウルシはかなり大きな木なので、根元の一部が黒く覆われた程度なら大きな影響はないのかもしれません。
でもこれが果樹園など、人の手が届くくらいの大きさの木で大量発生した場合を考えると、
確かに厄介な虫だということが実感できました。
ニワウルシの根元にはシタベニハゴロモの死骸も
もちろん生きているシタベニハゴロモもまだたくさん。
灰色がかった翅に黒い斑点が並んでいて、木の幹に止まっていると意外と目立ちます。
かなり近くから撮影!
そしてひっくり返った個体を見ると、名前の由来でもある真っ赤な後翅がよく分かります。
普段は地味な灰色の翅で隠れているのに、中はこの派手さ。
やっぱり見た目だけならめちゃくちゃ面白い虫なんだよなぁ(*´з`)
ちなみにニワウルシの根元をよく探してみると、死んだ個体もかなり落ちています。
砂利や落ち葉の色に紛れるので、立ったまま見ていると案外気付かないかも。
コノシメトンボとスッポンも発見!
シタベニハゴロモ以外にも、生き物を探しながら歩いてみます。
オオウバユリの実に止まっていたコノシメトンボ。
深紅の体がかっこいい( *´艸`)
翅の先が黒く色付いているのも分かりやすいですね。
赤トンボの仲間が目立つようになってくると、まだ暑くても少しずつ秋が近付いている感じがします。
そして最後は……
スッポン!!(*’▽’)
金沢城公園の堀の石垣に張り付いて、水面から顔を出していましたw
この堀、時期によっては水がかなり少なくなっていることもあるので、
魚とかほとんどいないのかな?と思っていたんだけど……
スッポンはいるんだw
石垣のすぐ横にじっとしていたので、注意して見ていなかったら普通に見逃していたと思います(*’ω’*)
9月に入っても行くたびに新しい発見あり
9月1日の金沢城公園は、植物だけを見ると8月と比べてまだ大きな変化はありませんでした。
サルスベリはまだ咲いているし、木々も青々としていて景色だけならまだまだ夏。
それでもハギが咲き始め、赤トンボの仲間も見られるようになっていて、少しずつ秋らしいものも増えてきています。
そして今回は何より、シタベニハゴロモをただ見つけるだけじゃなく、甘露やすす病によって木にどんな変化が出るのかまで実際に観察できたのが面白かった!
同じ場所を何度見に来ても、前回は気付かなかったものが見つかる。
こういう新しい発見があると、また行きたくなるんですよね~(*’▽’)
おまけ:金沢城の堀の水はどこから来ている?
今回、堀でスッポンを見つけてふと思ったこと。
そもそも金沢城の堀の水って、どこから来てるんだ?(*’ω’*)
気になって調べてみると、金沢城の水と深い関係があるのが「辰巳用水」でした。
辰巳用水が造られたのは寛永9年(1632年)。
前年の1631年に起きた大火をきっかけに防火の必要性が高まり、犀川上流から金沢城の二の丸まで水を引くために造られたとされています。
その距離はなんと約11km。
しかも、そのうち約4.8kmはトンネルを掘って水を通していたそうです。
この辰巳用水によって城内には豊富な水が運ばれ、城内の堀も水堀になりました。
さらに余った水は城下町の用水としても利用されていたとのこと。
さらに面白いのが、兼六園から金沢城の二の丸へ水を送る方法。
途中にある低い堀を越えて、より高い位置にある二の丸へ水を送るため、
「伏越の理(逆サイフォン)」という仕組みまで利用されていました。
ただの堀かと思っていたけど、その水をたどっていくと犀川から約11kmも水を引いた江戸時代の大工事につながるんですね(; ・`д・´)
ちなみに現在も辰巳用水は金沢城の水景と関係していて、復元されたいもり堀には兼六園を経た辰巳用水の一部が入れられています。
金沢城では歴史的に辰巳用水の水が城内へ引かれていましたが、今回スッポンを見つけた場所について、現在の水がどの経路で流入・排水しているのかまでは確認できませんでした。
そのため「スッポンが辰巳用水を通って入ってきた」という意味ではありません。
スッポン1匹見つけただけなのに、調べたら400年近く前の金沢城の水事情までたどり着いたw
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