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9月の浅野川河口付近を自然観察!ボラやコイと河川敷の秋の草花を探してきた【金沢市】

9月の金沢市・浅野川河口付近の河川敷と川の様子 生き物・植物観察

金沢市を流れる浅野川の河口付近へ行ってきました~(*’▽’)

今回歩いたのは、浅野川小学校前にある地蔵堂と忠魂碑付近から、近くの鞍降橋までの河川敷。

田中としてはクロベンケイガニがいたら捕まえようと思って歩いてみたのですが、河川敷はかなりしっかり舗装・整備されていて、カニが隠れられそうな場所が思ったより少ない。

結局この日は1匹も見つけることができませんでした(._.)

近くの住宅地を流れる用水ではクロベンケイガニを複数匹確認できているので、この辺りでも人目につかない場所では暮らしていそうなんですけどね~。

その代わり、浅野川にはボラやコイなどの魚が多く、河川敷ではヒレタゴボウ、アレチヌスビトハギ、ニホンハッカ、ニラ、オギ、ヨシなど川辺らしい植物を色々見ることができました(*‘ω‘ *)

浅野川小学校前にある地蔵堂

浅野川小学校近くの河川敷にある地蔵堂

まずは散策を始めた場所にあった地蔵堂から。

浅野川小学校の近く、浅野川の堤防沿いに小さな地蔵堂が建っています。

この地域では昔から浅野川沿いのお地蔵さまが大切に守られていて、そのうちの1体は「夢のお告げによって現在の浅野川小学校付近へ迎えられた」という伝承も残っているそうです。

河川改修に伴って古い地蔵堂が移設され、2024年10月に現在の新しい地蔵堂へ移されたとのこと。

さらに2025年6月には、その隣に地域の平和と発展を願う記念碑も設置されています。

まだかなり新しい建物だったんですね~( ゚Д゚)

地蔵堂の近くには大きな忠魂碑も

浅野川河川敷近くに建つ忠魂碑

地蔵堂の近くには、かなり大きな忠魂碑も建っています。

大きな石を積み上げた上に碑が置かれていて、近くで見るとなかなかの存在感。

この辺りは現在こそ広い河川敷と住宅地が広がっていますが、浅野川の洪水や河川改修と長く付き合ってきた地域でもあります。

この付近は須岐神社とも関係の深い場所

この浅野川河口付近は、前の記事で訪れた須岐神社とも関係があります。

須岐神社は現在、金沢市東蚊爪町に鎮座していますが、もともとは浅野川河口付近に創建されたと伝えられている神社。

江戸時代初期の元和3年(1617年)には大洪水で境内地が水没し、その後現在地方面へ移転したとされています。

前回須岐神社へ行ったばかりだったので、今回はその昔の鎮座地に関係する浅野川周辺も少し歩いてみました(*’▽’)

9月下旬の浅野川河川敷を歩いてみる

9月下旬の浅野川河口付近の河川敷

こちらが現在の浅野川。

この日は濁りもそれほど強くなく、大きくて穏やかな川といった印象。

遠くには山も見えて、天気も良かったので景色はかなり気持ちいい(*´ω`*)

浅野川河口付近の舗装された河川敷

河川敷はこんな感じでしっかり舗装されています。

場所によっては川底まで見えていて、見た感じでは膝くらいの深さしかなさそうなところもありました( ゚Д゚)

クロベンケイガニなら石の隙間や泥っぽい岸辺なんかを探したかったのですが、この辺はかなり整備されています。

壁際や草むらも見ながら歩いたものの、今回カニの姿は確認できませんでした。

浅野川にはボラがたくさん泳いでいました

浅野川を泳ぐ大きなボラ

カニはいなかったけど、魚はかなり多い!

特に目立っていたのがボラ。

写真では1匹しかうまく写せませんでしたが、護岸の壁際には何匹もの大きな魚が泳いでいました。

浅野川はそのまま日本海へ流れ込む川なので、河口に近いこの辺りではこうした汽水域にも入る魚を見ることができます。

コイに混じっていた正体不明の大きな魚

浅野川で見つけた正体不明の大きな魚

ボラやコイもたくさん泳いでいたのですが、その中に1匹だけ気になる魚を発見。

30cmくらいはありそうな大きさで、かなり黒っぽい体色。

浅野川でコイと一緒に泳いでいた黒っぽい魚

写真の上側に写っている魚がコイ。

比べると明らかに体型や体色が違って見えます。

最初は「チヌっぽい?」とも思ったんだけど、頭の形や目の位置を見るといまいち自信がない……。

見つけた直後は少し移動していたものの、この写真を撮ってから5分ほど観察している間は、ほぼ同じ場所でじっとしていました。

何の魚なんだろう(._.)

写真だけでは田中には判別できなかったので、今回は正体不明の魚として記録しておきますw

岸辺にはカルガモも

浅野川を泳ぐカルガモ

岸の草むら付近ではカルガモも泳いでいました。

魚を探して水面ばかり見ていると、いつの間にか横からスーッと登場w

街中の川でもよく見かける鳥ですが、河口付近でも普通に暮らしているようです。

河川敷に咲く黄色い花・ヒレタゴボウ

浅野川河川敷に咲いていたヒレタゴボウ

ここからは河川敷で見つけた植物。

まずは黄色い花を咲かせていたヒレタゴボウ。

花びらは4枚で、かなり明るい黄色。

別名をアメリカミズキンバイといい、北アメリカ原産の外来植物です。

川や水路、湿った場所などでよく見かけます。

ハギに見えて外来種!アレチヌスビトハギ

浅野川河川敷に生えるアレチヌスビトハギ

紫色の小さな花を咲かせていたのはアレチヌスビトハギ。

一見するとヤマハギやミヤギノハギなど、日本のハギの仲間っぽく見えますが、こちらも外来種です。

アレチヌスビトハギの紫色の花

花はかなり可愛い(*’▽’)

でも実ができると要注意。

豆のような果実の表面には細かな毛がびっしり生えていて、服や動物の毛にくっつく「ひっつき虫」になります。

河川敷を歩いたあと服に付いてることもあるやつw

シュシュみたいに花が並ぶニホンハッカ

浅野川河川敷に咲いていたニホンハッカ

こちらはニホンハッカ。

茎をぐるっと囲むように淡い紫色の花がまとまって咲いています。

なんかシュシュを茎に付けてるみたいな咲き方(*‘ω‘ *)

葉が丸いマルバハッカ

浅野川河川敷で見つけたマルバハッカ

こちらはマルバハッカ。

花は細長くまとまって咲く一方、名前の通り葉は丸みがあります。

ニホンハッカとは花の付き方も葉の形も結構違いますね。

こういうハッカの仲間も河川敷を歩いているとよく見かけます(*‘ω‘ *)

9月の河川敷ではニラが大量に開花

浅野川河川敷に群生して咲くニラの白い花

9月になると畑の周りや道路脇でもよく見かけるニラ。

ここではかなりの数が群生していて、白い花が一面に咲いていました。

しかも近づくとニラの匂いがすごいw

9月に咲くニラの白い花

近くで見ると、小さな白い花が球状に集まって咲いています。

普段は葉っぱを食べる植物なので、花までじっくり見ることはあまりないかも。

ニラの花で吸蜜するイチモンジセセリ

ニラの花には虫もたくさん来ていました。

特に目立ったのはイチモンジセセリ。

何匹も花から花へ飛び回っていて、他にもクマバチやシリブトミドリバエなどが訪れていました。

食べられるニラもヒガンバナ科!似た植物には注意

ちなみにニラはヒガンバナ科の植物。

ヒガンバナ科と聞くと、以前観察したヒガンバナやタマスダレなどの有毒植物を思い浮かべますが、ニラやニンニク、タマネギなど普段普通に食べている植物も同じ科に含まれています。

ニラの食用として利用される葉には、ヒガンバナなどで問題になるような有毒アルカロイドを含まないため、野菜として普通に食べられています。

ただし野生の植物を採る場合は、見た目の似た有毒植物との取り違えには注意が必要。

例えば名前の似ているハナニラは、花の形自体はかなり違いますが、葉からニラっぽい匂いがすることがあります。

こちらは食用のニラとは別物で、食べる植物ではありません。

野草を食べるときは注意!

「ニラっぽい」「匂いが似ている」だけで食べるのは危険です。

ヒガンバナ科には食用種と有毒種の両方があり、ほかの科にもニラと間違えやすい植物があります。確実に種類を判断できないものは採取・食用にしないようにしましょう。

川辺には2mを超える背の高いイネ科植物が群生

浅野川河川敷に群生する背の高いイネ科植物

浅野川沿いでは、背の高いイネ科植物もかなり目立っていました。

2mを超えていそうなものも多く、遊歩道の横に草の壁ができていますw

秋になると穂も目立つようになるので、種類の違いも少し分かりやすくなってきます。

ススキに見えるけど多分オギ

浅野川河川敷に生えるオギと思われる穂

こちらは一見するとススキに見えますが、おそらくオギ(荻)。

まだ穂が完全に開ききっていない状態ですが、白金色に輝いていて綺麗です(*’▽’)

ススキとオギはかなり似ていますが、ススキの小穂には細長い芒(のぎ)が目立つのに対し、オギでは基本的に芒がありません。

今回のものも写真で見る限り芒が確認できず、生えている場所も川辺なのでオギっぽい。

もう少し穂が開くと、白くふわふわした見た目になりそうです。

ボサボサ頭のような穂をつけるヨシ

浅野川河川敷に生えるヨシの穂

浅野川沿いに群生するヨシ

こちらはヨシ(アシ)。

穂が大きく広がっていて、ボサボサ頭みたいw

ヨシは2~3mほどまで成長する大型のイネ科植物で、水辺では大きな群落を作ります。

河北潟でも広大なヨシ原を見ることができ、夏にはツバメたちが集団ねぐらとして利用しているのを観察しました。

浅野川でもこうした背の高い植物が川沿いに並んでいて、街中とはまた違った景色になっています。

ほかにも似たような大型のイネ科植物がいくつか生えていましたが……。

正直この辺は見分けるの難しいので割愛しますw

クロベンケイガニはいなかったけど川辺の自然を楽しめました

今回の目的だったクロベンケイガニは残念ながら1匹も見つけられませんでした(._.)

ただ、実際に河川敷を歩いてみるとボラやコイ、カルガモが見られ、岸辺には外来植物やハッカ、ニラ、大型のイネ科植物まで色々。

河口に近い場所ということもあり、普通の公園とはまた違った自然が集まっています。

特にオギやヨシが並んだ場所は、9月らしい秋の雰囲気が出始めていました(*´ω`*)

クロベンケイガニについては、今度は舗装された河川敷ではなく、住宅地の用水や泥・石の多い場所を狙って探してみようかなw

おまけ:浅野川河口付近は昔から水害と関わりの深い場所?

今回歩いた浅野川河口付近を調べていると、神社の移転や河川改修など、昔から水害と関わりの深い地域だったことが分かります。

前の記事で訪れた須岐神社も、もともとは浅野川河口付近に鎮座していたと伝えられています。

その後、元和3年(1617年)に現在の東蚊爪町方面へ移転したとされていて、周辺の神社にもその歴史が残っています。

例えば石川県神社庁によると、現在の蚊爪町にある野蚊神社は、もともと須岐神社の境内にあった神社で、須岐神社が移転した際に別の場所へ移されたとされています。

さらに昭和49年には、浅野川の改修工事に伴って野蚊神社の社殿も改築されています。

こうして見ると、この辺りでは昔から浅野川の流れや河川工事が、地域の暮らしや神社の場所にも大きく関わってきたみたいですね。

2008年には浅野川が55年ぶりに氾濫

比較的最近では、2008年7月28日の浅野川水害があります。

この日は浅野川上流で短時間に猛烈な雨が降り、浅野川が55年ぶりに氾濫。

金沢市の防災資料によると、上流の芝原地区では60分間雨量138mmという記録的な豪雨となり、天神橋では短時間のうちに水位が約3m上昇しました。

浅野川流域では約2万世帯、約5万人に避難指示が出される大きな災害になったそうです。

今回見た浅野川は穏やかで、場所によっては川底が見えるほどでしたが、大雨が集中すると全く違う姿になる川なんですね( ゚Д゚)

現在も水害ハザードマップが作られています

金沢市では現在も、浅野川校下を含む地域について水害ハザードマップを公開しています。

浅野川については、概ね100年に1回程度の大雨を想定した浸水区域が示されていて、河川沿いだけでなく周辺の住宅地も含めて水害への備えが続けられています。

今回歩いた場所は河川敷がかなりしっかり整備されていましたが、こうした景色も過去の水害や河川改修を重ねてできたものなのかもしれません。

普段は自然観察だけして終わる場所でも、少し歴史を調べると見え方が変わって面白いですね~(*’▽’)

こんな記事も上げてるよ~

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