今回はセミの実食回!
以前捕まえたアブラゼミとスジアカクマゼミの幼虫を、キャラメリゼして食べてみます(*’▽’)
今回食べるセミの幼虫を捕まえたときの様子や、残した個体を自宅で羽化させた記録は、夜の公園でセミの幼虫を捕まえた記事で紹介しています。
セミの幼虫はナッツのような味がするといわれています。
「それならキャラメリゼにしたら絶対おいしいだろ!」と思って作ったわけですが……。
とんでもなく不味かったです(+_+)
なぜそんな味になってしまったのか、実際の調理手順と味の感想を紹介していきます。
アブラゼミとスジアカクマゼミの幼虫を用意
今回食べるのは、アブラゼミとスジアカクマゼミの幼虫です。
田中にとって初めてのセミ実食なので、味見程度にそれぞれ1匹ずつ用意しました。
まずは、採取後も生きていたセミの幼虫を水で洗い、表面についている土や汚れを落とします。
セミの幼虫を15分間ボイル
洗ったセミの幼虫を沸騰したお湯へ入れ、今回は15分間ボイルしました。
野生で捕まえた昆虫なので、生や半生にならないよう、かなり長めに茹でています。
ボイルしたあとはフライパンへ移し、乾煎りして表面の水分を飛ばしました。
この時点では、特に強い嫌な臭いは感じませんでした。
砂糖の飴でセミの幼虫をコーティング
続いて、キャラメリゼに使う飴を作ります。
- 上白糖:大さじ2
- 水:小さじ1
鍋へ上白糖と水を入れて混ぜ、火にかけます。
量が少ないのですぐに色づき始めました。
飴が焦げる前にセミの幼虫を入れ、表面全体をコーティングします。
肝心の鍋へ入れているところの写真は撮り忘れました( ;∀;)
飴が全体を覆ったら取り出し、常温でしばらく置いて固めます。
セミの幼虫のキャラメリゼが完成!
完成したものがこちら!
見た目は結構イイ!( *´艸`)
飴でツヤツヤしていて、茶色い色合いもナッツに近い。
この時点では普通においしそうだと思っていました。
ちなみにキャラメリゼ自体は、焦げたり白く結晶化したりすることもなく、かなりきれいにできています。
失敗したのは飴ではなく、完全にセミとの組み合わせでしたw
スジアカクマゼミの幼虫を食べてみる
まずは、スジアカクマゼミの幼虫から食べてみます。
それでは、いただきます!
……ヴッ、生臭い。
期待していたナッツのような風味は、ほとんど感じません。
中まで火は通っていますが、身の食感はモソモソ。
そして、とにかく風味が生臭いです。
土の臭いとも魚の生臭さとも少し違う、なんとも表現しにくい嫌な味……。
今まで田中が嗅いだものの中では、死んだザリガニの臭いを味にしたような風味が一番近いかもしれません(+_+)
アブラゼミの幼虫はさらに不味かった
続いて、アブラゼミの幼虫を食べます。
こちらはスジアカクマゼミより、さらに最悪でした(*_*)
強い生臭さに、苦味や土っぽさのような雑味まで加わっています。
口へ入れた瞬間から体が拒否していましたが、えずきながらなんとか飲み込みました。
砂糖の甘さで食べやすくなるどころか、生臭い風味と甘い飴が合わさり、逃げ場のない味になっています。
セミの幼虫が不味くなった原因を考える
2匹を食べ終わる前から、田中は気づいていました。
絶対に調理法を間違えたやん……。
初めて食べる昆虫なら、まずは油でカリッと揚げ、塩でシンプルに味付けするべきでした。
それなのに今回はボイルしてから乾煎りし、塩ではなく砂糖でコーティングしています。
ボイル後も残った独特の風味を乾煎りで強く感じるようにし、さらに甘い飴を合わせたことで、生臭さが余計に目立った可能性があります。
以前食べた甲殻類のウオノエですら、ボイルだけでは食べていないのに……。
「セミの幼虫はナッツっぽい」という評価だけに、完全に思考を引っ張られていましたね( ;∀;)
あとから昆虫料理研究家による調理方法を確認すると、セミは2~3分ほど下茹でし、その後に油でしっかり揚げる方法が紹介されていました。
田中は安全を意識するあまり15分もボイルしたため、長く茹ですぎて食感や風味を悪くした可能性もあります。
ただし、短時間の下茹でだけで食べるという意味ではありません。
下茹で後に揚げるなど、最終的には中まで十分に加熱する必要があります。
セミの味や一般的な調理方法については、WILD MIND GO! GO!「昆虫は食材だ!セミを捕って食べよう」でも紹介されています。
なお、今回はアブラゼミとスジアカクマゼミを1匹ずつしか食べていません。
捕まえた時期や個体の状態、種類による違いなどが味に影響した可能性もあるため、今回の結果だけで「セミの幼虫は全部まずい」とは断定できません。
あくまで、田中が今回の方法で調理した2匹は、とんでもなく不味かったという記録ですw
次に食べるなら揚げてから味付けします
もしキャラメリゼへ再挑戦するなら、先に油でカリカリになるまで揚げてから、飴を絡めたほうがよかったと思います。
もしくは、揚げたセミに塩を振るだけのほうがおいしかったはずです。
シナモンなどの香りを加えれば、独特の風味も多少は抑えられるかもしれません。
次回は油、塩、シナモンまで用意して、万全の状態で挑みたいと思います。
ただし、今年中にもう一度挑戦したいと思える味ではありませんでした(+_+)
来年以降、この味を忘れたタイミングで再挑戦します。
これは当分無理よ……( ;∀;)
セミなどの野生昆虫を食べる際の注意
セミは甲殻類ではなく昆虫ですが、どちらも節足動物の仲間です。
昆虫に含まれる一部のたんぱく質は、エビやカニなどの甲殻類が持つアレルゲンと似ており、交差反応を起こす可能性が指摘されています。
加熱してもアレルギーの危険が必ずなくなるわけではありません。
特にエビやカニなどの甲殻類にアレルギーがある人は、セミを含む昆虫を安易に食べないよう注意してください。
また、野生の昆虫には汚れや微生物、農薬などが付着している可能性があります。
種類を確実に確認し、道路沿いや農薬・除草剤が使われている可能性のある場所では採取せず、中まで十分に加熱する必要があります。
この記事は、田中が実際に捕まえたセミの幼虫を調理して食べた体験記です。
安全性や味を保証するものではないので、実際に食べる場合は十分注意してください。
おまけ:美味しいとされる昆虫、本当に美味しいの?
今回のセミの幼虫は「ナッツのような味」という情報を信じて調理しました。
しかし、実際に田中が食べたものは、死んだザリガニの臭いを味にしたような風味……。
こうなると、ほかの「おいしいとされている昆虫」も本当においしいのか疑わしくなってきます(; ・`д・´)
日本には昔から昆虫を食べる文化があり、特に長野県では、イナゴ、蜂の子、カイコ、ザザムシなどが食べられてきました。
イナゴの佃煮
昆虫食の中でも、比較的有名なのがイナゴの佃煮です。
羽と大きな後ろ脚を取り、砂糖や醤油、酒などで汁気がなくなるまで煮詰めます。
カリッとした食感と甘辛い味付けで食べやすいとされていますが、それってイナゴがおいしいのか、佃煮の味がおいしいのかは少し気になりますw
ただ、長い間郷土料理として食べ続けられているので、セミのキャラメリゼより信頼度は高そうです。
蜂の子
蜂の子は、主にクロスズメバチなどの幼虫や蛹を食べる昆虫食です。
炊き込みご飯や甘露煮、佃煮などに使われ、とれたてのものはクリーミーでおいしいともいわれています。
幼虫は外皮が柔らかく、成虫のような硬い脚や羽もないので、昆虫食初心者でも比較的食べやすそう。
見た目を気にしなければ、今回紹介する中では一番おいしそうです(*’ω’*)
カイコの蛹
カイコの蛹は、繭から生糸を取る養蚕の副産物として食べられてきました。
日本だけでなく、韓国や中国などでも食用にされています。
ただし、カイコの蛹は独特の香りが強いという感想も多く、好みが大きく分かれそうです。
今回のセミで生臭さにやられた田中としては、正直かなり警戒しています(+_+)
ザザムシ
ザザムシは特定の1種類ではなく、川に暮らすカワゲラやトビケラなどの水生昆虫の幼虫をまとめた呼び名です。
長野県の伊那谷では、主に佃煮として食べられてきました。
川虫なので魚釣りの餌としては見慣れていますが、それがまとまって佃煮になっている姿はなかなかのものです( ゚Д゚)
こちらも甘辛く煮付けるため食べやすいとされていますが、川虫自体の味が本当においしいのかは、実際に食べて確かめないと分かりません。
農林水産省の「うちの郷土料理」でも、長野県ではイナゴ、蜂の子、カイコ、ザザムシを食べる文化があると紹介されています。
長く食文化として残っている以上、本当においしいと感じている人がいるのは間違いないと思います。
ただし、今回のセミで分かったように、同じ昆虫でも種類や鮮度、下処理、加熱方法、味付けによって評価は大きく変わります。
ネットに書かれている「ナッツのような味」「エビのような味」という表現も、田中はもう簡単には信じませんw
本当においしいのかどうかは、結局自分で食べて確かめるしかなさそうです。
とりあえず次に挑戦するなら蜂の子かな?
セミの味を忘れてから考えます( ;∀;)
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