夜のこなん水辺公園へ、セミの幼虫を捕まえに来ました!
羽化前の幼虫を狙って、やって来たのは20時です( `ー´)ノ
ちなみに、この時間はこなん水辺公園の駐車場が閉まっているため、スクーターはつつみ公園に停めてあります。
こなん水辺公園の駐車場は、7~8月は7時から19時まで利用できます。時間外は施錠され、車の出入りができないので注意してください。
入り口のケヤキでセミの幼虫を探します
まずは、公園の入り口にあるケヤキの木を探っていきます。
最初に見つかったのは、セミの抜け殻でした。
抜け殻があるということは、この周辺からセミの幼虫が出てきているはず。
木の幹や根元、周囲の草を見ながら探していきます。
アブラゼミの幼虫を発見!
そして、ついに見つけたアブラゼミの幼虫!
ゆっくり、ゆっくりと木を登っていました。
草につかまり、羽化寸前のアブラゼミも発見。
すでに動かなくなっているので、羽化が始まるまであまり時間がなさそうです……。
スジアカクマゼミの幼虫も発見!
さらに、スジアカクマゼミの幼虫も見つかりました!
目の上の額に黒い模様があるので、見分けやすいです。
それに、アブラゼミと比べて体にたくさん土が付いていました。
これは種類による違いなのか、それとも偶然でしょうか?( ゚Д゚)
合計4匹を捕まえたので、家へ帰ります。
ほかに見つけた虫たち
セミの幼虫を探している途中で見つけた、ほかの虫たちも紹介しておきます。
大きな巣を張っていたジョロウグモでしょうか?
クモの巣はそこら中にありましたが、暗いので糸が見えにくく、引っかかりそうになりますw
どの木にも付いていたナメクジ。
コメツキムシも何匹か見かけました。
クワガタかと思ったこれは、たぶんゴミムシダマシの仲間だと思います。
アオドウガネに見えますが、光沢が強いので別のコガネムシでしょうか?
最後は、昆虫ハンターのシオヤアブのメス。
シオヤアブも、この公園では複数確認しています。
トンボもたくさん飛んでいるし、餌になる昆虫が豊富なんでしょうね(*´ω`*)
持ち帰ったセミの幼虫を観察します
ここからは、持ち帰ったセミの幼虫を観察していきます。
今回持ち帰ったのは、アブラゼミ2匹とスジアカクマゼミ2匹。
それぞれ1匹ずつを羽化させ、もう1匹ずつは食べてみます!
食べたときの様子は別の記事で~(*’▽’)
アブラゼミとスジアカクマゼミの幼虫を比較
まずは、アブラゼミの幼虫がこちら。
スジアカクマゼミと比べると、色が薄くて細身です。
続いて、スジアカクマゼミの幼虫。
アブラゼミよりも色が濃く、丸々としていますね。
前脚の付け根の間に突起があり、額に入った黒いハチマキのような模様も印象的です。
アブラゼミの羽化が始まりました
家へ戻った21時ごろ、すでに動かなくなっていたアブラゼミの幼虫が羽化を始めました。
羽化の様子は動画で撮っていたため、途中の写真はありません。
ちなみに、アブラゼミがつかまっているのは、虫かごの壁に立てかけた軍手です。
背中が割れてから1時間ほどで殻から抜け出し、羽を伸ばしながら体が色づくのを待つ段階に入ります。
羽化直後のアブラゼミを見て、以前撮影した脱皮直後の白いゴキブリを思い出しました。
どちらも脱皮直後は体が白っぽく、時間がたつにつれて体が硬くなり、本来の色へ変わっていきます。
羽化直後の羽はとても柔らかそうだったので、触れないよう丁重に扱っています。
24時ごろには、もうかなり色が付いていました。
スジアカクマゼミも羽化を始めます
スジアカクマゼミは、なかなか落ち着ける場所が決まらなかったのか、長時間ウロウロしていました。
そして、午前1時30分ごろにようやく動かなくなり、背中が割れて羽化を開始!
田中は仕事があるので、カメラで動画だけ回して完全放置です。
仕事から帰ってくると、すっかり成虫の色になっていました。
腹側も撮影。
ピントが合ってなくてひどいw
それにしても、スジアカクマゼミは色合いもフォルムもかっこよすぎますね( *´艸`)
シブい!
2匹とも、無事に羽化してくれてよかったです(*’▽’)
羽化したセミを採取した木へ戻します
このまま家の近くで逃がすのはよくないので、こなん水辺公園へ戻り、採取したケヤキの木へ戻してきました。
2匹ともすぐには飛ばず、スタスタと木を登っていきました。
無事に羽化した姿を見届けたところで、お別れです( ;∀;)
帰りにオニグルミを拾いました
帰りにつつみ公園へ寄り、空になった虫かごへセミの代わりにオニグルミを入れて帰りました。
もちろん、木から採ったものではなく落ちていたものですw
このオニグルミについても、いずれ記事にしたいと思います。
おまけ:スジアカクマゼミは特定外来生物?
今回見つけたスジアカクマゼミは、金沢市周辺では外来種として扱われているセミです。
もともとは朝鮮半島、中国、台湾、ベトナム北部、ラオス北部などの低地に分布しています。
日本では2001年、石川県金沢市で初めて成虫と抜け殻が確認されました。
ただし、鳴き声は1993年ごろから金沢競馬場周辺で聞かれていたという証言があり、正式に確認されるより前から金沢に定着していた可能性があるようです。
今回観察したこなん水辺公園も金沢競馬場に近く、実際に複数のスジアカクマゼミを確認できました。
国内へ入ってきた詳しい経路は、現在もはっきり分かっていません。
外来種と特定外来生物は同じではありません
ここで気になったのが、「外来種を捕まえて家へ持ち帰ったり、再び逃がしたりしても大丈夫なのか?」ということ。
外来種とは、人の活動などによって本来の生息域ではない場所へ持ち込まれた生き物のことです。
しかし、外来種だからといって、すべての種類で捕獲や飼育が禁止されているわけではありません。
そのなかでも、生態系や人の生活などへ被害を及ぼすおそれがあり、外来生物法によって指定されたものが「特定外来生物」です。
特定外来生物に指定された生き物は、原則として飼育、保管、運搬、販売、譲渡、輸入、野外へ放つことなどが禁止されています。
スジアカクマゼミは特定外来生物ではない
スジアカクマゼミは、国立環境研究所の侵入生物データベースに国内へ定着した外来種として掲載されています。
一方で、現在は特定外来生物には指定されていません。
そのため、今回のように幼虫を捕まえて一時的に持ち帰ること自体が、外来生物法で禁止されているわけではありません。
ただし、外来種を捕まえた場所とは別の地域へ逃がすと、分布をさらに広げてしまう可能性があります。
今回は家の周辺では逃がさず、採取したこなん水辺公園まで戻り、幼虫を見つけたケヤキの木へ戻しました。
外来種を観察のために持ち帰る場合でも、その種類と扱いを確認し、別の場所へ広げないよう注意したいですね。
▶ 石川県立自然史資料館「金沢市周辺におけるスジアカクマゼミの分布拡大」
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